気孔は植物の表皮に存在する穴で、閉じたり開いたりします。葉に多く存在しますが、花、茎、果実などにも存在します。左はツユクサの気孔の閉じたもの、右は光によって開いたものを示します。


気孔開口は孔辺細胞への水の取り込みによって起こります。孔辺細胞にはソラマメのような腎臓型(左下)とトウモロコシの亜鈴型(中央下)の2つがあり、植物の種類により異なります。孔辺細胞表面の細い黒線はミクロフィブリル繊維を示し、この繊維と直角方向に両矢印で示すように孔辺細胞は膨らむことができます。その結果、太い矢印の方向に気孔が開きます。右下の写真は孔辺細胞の核(青)、葉緑体(橙)、細胞壁(緑)を染めたものです。



パネル作成者: 島崎 研一郎(理学研究院生物科学部門)