33. 四面銅鉱
Tetrahedrite (Cu, Fe, Zn)12Sb4S13
産地 秋田県尾去沢鉱山/兵庫県生野鉱山/愛媛県別子鉱山 |
尾去沢鉱山産四面銅鉱は灰黒色,粒状の集合をなし,部分的に径1cm前後の結晶を認める.晶相はo
(111)面からなる正4面体である.ナカシマ(1908)の報告がある.
別子鉱山産は,帯紅灰黒色,金属光沢を有する径5mm前後の結晶の集合体である.晶相はn (211)面からなる3〜4面体と,さらにo
,r (332),d (110)面を伴うものとがある.片山(1934)の報告がある.
産地不明標本には灰黒色を呈し,3〜5mmのo ,a 面を主とする結晶でd 面を伴うものが存在する. |
|