本展示の内容は,白水晴雄・桃井斉・尾崎正陽・渡辺隆・東正治・勝本憲夫・原田力著,「高壮吉鉱物標本」(九州大学理学部研究報告,地質,第11巻,147-208,1971)を改訂したものです。 |
|
高壮吉鉱物標本は明治45年(1912年)から昭和4年(1929年)まで工学部採鉱学教室の教授であった高壮吉により、1890年代から1930年代にかけて蒐集されたもので、標本個数は約1200個です。産地は日本全土に及び、とくに九州の金属鉱山の産出鉱物に見事なものが多く、朝鮮および台湾産もかなりの数に達し、欧米等の標本も含まれています。もっとも著しい特徴は、標本が大型で雄大豪華な点であり、東大の若林標本、和田標本とともに20世紀初期の三大標本の一つに挙げられています。
(Web版の写真撮影およびhtml化: 杉本健)