世界にひろがる地磁気観測ネットワーク
Pathway to the Birth of Solar System

九州大学では、国内外の研究機関と協力して世界中で地磁気の微少な揺らぎを観測するネットワークを展開しています。観測点は現在54カ所。また、フィリピンのセブ島と福岡県篠栗町にはFM−CWレーダーを設置し、電離層の様子も併せて観測することで、地球の電離層・磁気圏構造の解明に取り組んでいます。



FM-CWは「Frequency Modulated-Cuntinuous Wave」の略で、「周波数を変化させながら連続的に電波を発信する」ことが出来ます。

篠栗レーダーの設置風景


教官・学生総出で作業を行いました。


鉄塔の組み立て作業をしています。


全長25mのレーダー用鉄塔の全体像です。


コイルの中で磁石を動かすと、電気を流す力(=電場)が生じます。フラックスゲート磁力計は、この原理を応用し、非常に微細な磁場変動を検出できるよう作られた磁力計です。



カメルーン ガロアの簡易観測所

センサーの設置風景。人工的な磁場の乱れの少ない場所を選び、コンクリートの箱で囲う。


磁力計・アンプ・記録計などは、現地の研究機関の協力を得て、室内に設置。


 地上で観測される磁場振動も、もとは宇宙空間から伝わって来たもので、これを解析することで宇宙の様子を知ることが出来ます。
 人工衛星による観測では、その時、衛星がいる場所の様子しか分かりませんが、地上多点観測では、より広範囲の継続的な情報を得ることが出来ます。

パネル作成者: 尾花 由紀、高崎 聡子、出口 大樹、石原 隆一、大西 祥人
、中村 康弘(理学研究院地球惑星科学部門 宇宙地球電磁気学分野/太陽地球系物理学分野) 

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