進化は、個体変異に対して自然選択やランダムな選択が働き、集団の遺伝子組成が変化することです。古生物学では、化石を使って個体変異の現れ方や地質学的な時間スケールでの遺伝子組成の変化を調べます。 |
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- 潮間帯の岩礁に住むタマキビ類には、殻の色や模様にさまざまな変異があります。
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(Reid, 1996)
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ヒヨクガイの肋には高い型(野性型、Q型)と低い型(突然変異型、R型)があります。それぞれの型はたくさんの個体について調べると、きれいなつりがね型になります。 |
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- ヒヨクガイの肋の2型 (Hayami, 1984)
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ホリカワタマキビ(巻貝)には、殻の色が明るいものや暗いものがあります。1年間殻の色を調べていくと、次第に住んでいる場所の岩の色に似た個体が多くなります。 |
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- ホリカワタマキビの殻色と背景
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鮮新世のヒヨクガイは肋が高いものばかりでした。更新世中期に肋の低い突然変異型が出現して、次第にその頻度が高くなって来ました。 |
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- 肋の2型の時間的変化
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