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「にょろにょろ! ドジョウとウナギ」へようこそ


 本展示では、にょろにょろと長い淡水魚という点で共通したドジョウとウナギに焦点をあてています。みなさん、ドジョウといえば、ドジョウ1種しか思い浮かばない方が多いと思います。しかし実は、狭い日本にひとつとっても、実にさまざなまドジョウがいるのです。多くは日本だけに生息する日本固有種で、環境の変化により、絶滅の危機にある種も少なくありません。また、ドジョウはおいしい食べ物としても知られていますし、かわいらしく親しみやすい印象があることから、日本の文化にも重要な役割を占めています。本展示では、九州大学で魚類をまなび、現在、日本のドジョウ界でいちばんの注目を集める若手研究者、中島淳さんが詳しくドジョウの多様性やさまざまな話題について解説してくださいました。

ドジョウが暮らす環境

 

 

 九州にはさまざまな淡水魚や水生昆虫が生息していますが、その実態については、まだまだわからないことだらけです。「魚部」は北九州をはじめとして、九州各地の淡水生物を調べている団体で、これまでにさまざまなことを明らかにしてきました。どのような水生生物がどこにいるのか、どういう環境にいるのか、それがわからなければ、その地域の自然の重要性はわかりません。本展示では、魚部代表の井上大輔さんに、魚部の活動についても解説していただきました。私たちが自然のためにできることが見えてくるかもしれません。

丸山宗利 

 

ドジョウの保全・外来種問題
ドジョウと文化

 

ドジョウとは
九州のドジョウ
魚部!

 

コラム コンビニでウナギを買う前に

 

 

 日本列島には外来種のカラドジョウとヒメドジョウを含めると、3科7属29種・亜種のドジョウ類の生息が確認されています。ここではこれら全種・亜種を紹介します。
 なお、この他に複数の未記載種・学名未決定種と思われるものが知られており、現在分類学的な研究が進められています。

 

日本のドジョウ


 

日本ウナギは絶滅危惧種

 ウナギも親しみやすい魚の一つで、日本人にとって大切なご馳走ともなっています。しかし、ウナギの生活については不明な点が多く、実際に最近まで、どこで産卵し、どういうふうに成長していくのかさえ、ほとんどわかっていませんでした。九州大学は、実はウナギ研究の中心地の一つで、ウナギに関するさまざまな研究が行われています。農学研究院の望岡典隆先生にウナギについても解説していただいています。

 

 

 

 


 

© 2016 Kyushu University
担当 丸山宗利(九州大学総合研究博物館) 
執筆 中島淳(福岡県保健環境研究所)・望岡典隆(九州大学)・井上大輔(魚部)
協力 岩崎朝生(魚部)・上野由里代(魚部)・河野太祐(九州大学)
ドジョウ提供 北野忠(東海大学)・日比野友亮(三重大学)
HTML化 福原美恵子(九州大学総合研究博物館)