考古
Archaeological materials
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2006年度に比較社会文化研究院が管理し教養部図書館に仮置きされていた旧玉泉館資料約10245点を移管しました。2008年度に文学部考古学研究室から文学部の老朽化したプレハブ2棟に収蔵されていた資料を移管しました。2006年度に薬院在住の医師岡部信彦氏から中山平次郎先生蒐集の考古学資料336点を受贈し、その後、吉田眞一氏・村上惇氏・檜垣御盾氏から中山先生関連資料の受贈が続きました。これらには九州の考古学研究に欠かせない基準資料が含まれ、現在も研究・展示に活用されています。
考古学に関する書物では、2006年度に日本習字教育財団から考古学教室初代教授鏡山猛先生の研究資料57箱分を受贈しました。2008年度に文学部考古学教室第二代教授・岡崎敬先生の蔵書1万冊以上をご遺族から受贈し、2009年度に考古学教室聴講生だった森本朝子氏の蔵書を受贈しました。
九州における考古学研究に多大の足跡を残した中山平次郎・鏡山猛・岡崎敬先生に関わる資料が当館に集積されたのは偶然の結果ですが、学史を継承しつつ新たな研究を模索する際に不可欠の資料となるでしょう。九大着任直後の中山先生は元寇防塁研究に心血を注ぎましたが、箱崎キャンパス移転に伴う発掘調査で中山先生が見た防塁遺構が「再発見」されて国指定史跡に追加指定され、当館の中山先生蒐集資料中に元寇防塁石材が含まれているのは、何か因縁めいています。