歴史的
工作機械
Historical machines
T
かつて、箱崎キャンパスの一角には、工学部機械学科の実習工場があり、工科大学創設時から1920年代にかけて、アメリカやイギリスから導入した工作機械が設置されていました。エアハンマー、ラジアルボール盤、旋盤、ドリル研削盤は、1911〜1912年に初代機械工作担当の岩岡保教授により導入されたものであり、日本機械学会の『機械記念物』(1997)にも掲載されています。この他、平削り盤、中ぐり盤、形削り盤、ギアシェーパが現存します。同時期のものは熊本大学工学部に保存されているもののみであり、貴重な工具資料です。
旋盤とドリル研削盤以外は、2005年の伊都キャンパス移転の直前まで、実習・実験用機械として実際に使用されていました。これらの工作機械が設置された実習工場の床には木レンガが敷き詰められ、飛散した機械油が床に染み込む様に工夫されていました。