民俗資料
Folk materials
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総合研究博物館には約700点の民俗資料が収蔵されています。これは、九州大学教養部で国史学を担当した檜垣元吉(ひがきもときち)名誉教授が収集されたものです。檜垣先生は、古文書・和漢籍、洋装本、美術・民俗資料にいたるまでの膨大な史資料を収集されていました。これらのコレクションは檜垣先生のご逝去に伴い、1988(昭和63)年にご子息の檜垣御楯氏から六本松図書館に寄贈されましたが、2009年の六本松地区の移転に伴い、古文書類は記録資料館、洋装本は伊都図書館(2020年現在は新中央図書館)、民俗資料は総合研究博物館に移設されることとなりました。民俗資料の内容は、什器、武器・武具類、農具、仏具、文具、玩具など多岐に渡ります。残念ながら由来の不明な資料も多く含まれていますが、昔の人々の暮らしを知ることのできる貴重な資料です。また、高麗青磁のように、美術的価値の高い資料も含まれています。